マメンチサウルス

マメンチサウルス

Mamenchisaurus
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  • 🕰️時代 ジュラ紀後期(約1億6,000万〜1億4,500万年前)
  • 🌏生息地 中国(四川省など)
  • 📐全長 20〜26メートル

長〜い首がひときわ目を引くマメンチサウルスは、中国で発見された大型の植物食恐竜です。

その首の長さはなんと体の半分以上にも及び、恐竜の中でも特にインパクトのある特徴を持つ、魅力たっぷりの恐竜です。

マメンチサウルス の画像

驚異の長い首

マメンチサウルと言えば、とにかく首が長い恐竜です。

我々哺乳類は、首の骨(頸椎)が7個あります。(キリンも同じ)
ブラキオサウルス等、ほとんどの竜脚類は15個。

ところが、なんとマメンチサウルスは19個も頸椎がありました。

Kabacchi, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

では、こんなに長い首を何のために使っていたのでしょうか?

一見すると「高い木の葉を食べるため」と思われがちですが、首の構造的に高く持ち上げるのは難しかったようです。

そのため、首のメリットはむしろ

  • 遠くの植物に届く
  • 体を動かさずに広範囲のエサを食べられる

という点にあったと考えられています。

全長25メートル、体重20トン近くにもなる種もいたとされ、移動するだけで大量のエネルギーを消費していたはずです。
なるべく動かずに食事を済ませるというのは、私たちが想像する以上に重要な生存戦略だったのかもしれませんね。

天然の落とし穴「デスピット」

中国では、小型の肉食恐竜の化石が何体も同じ場所から重なった状態で発見されました。
まるで一か所に落ちてしまったような形だったのです。

実はそこには「天然の落とし穴(デスピット)」があったと考えられています。

この落とし穴を作ったのは、マメンチサウルスのような超大型恐竜たち。
彼らが群れでぬかるんだ地面を歩いたことで、地面が液状化現象を起こし、その場所にやってきた小型の肉食恐竜たちは足を取られて動けなくなり、次々と落ちていったのです。

液状化現象といえば地震のイメージがありますが、それを歩くだけで引き起こすなんて、まさに規格外の存在ですね。

研究史

マメンチサウルスという名前は、最初の化石が発見された中国・四川省の「馬門渓(マーメンシー)」という地名に由来し、「マメンチのトカゲ」という意味です。

1950年代に発見され、中国国内の恐竜研究の重要なきっかけとなりました。

その後の研究で、マメンチサウルスは首の長さが最も長い恐竜のひとつであることが明らかになり、
世界的にも注目される存在となりました。

大きさくらべ

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分類

恐竜

  • 竜盤目
    • 獣脚類
    • 竜脚形類
      • 竜脚類
        • ディプロドクス科
        • ティタノサウルス科
        • ブラキオサウルス科
        • マメンチサウルス科
          • マメンチサウルス

  • 鳥盤目
    • 周飾頭類
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    • 装盾類
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      • 曲竜類
    • 鳥脚類

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