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地球史上最大級のカメです。
現在のウミガメをそのまま巨大化したような姿で、恐竜たちが陸を支配していた時代、広大な海をゆうゆうと泳いでいました。
規格外の巨大さ
アーケロンの最大の特徴は、なんといってもその大きさです。
全長は4メートルを超え、左右のヒレを広げた幅は5メートル近くに達しました。
これは、現在生きている最大のウミガメであるオサガメ(全長約2メートル)の倍以上のサイズで、一般的な乗用車とほぼ同じです。
体重は1.5~2トン程あったと推定されています。

甲羅の構造
現在の一般的なカメの甲羅は、カチカチの硬い骨の板で覆われています。しかし、アーケロンの甲羅はこれとは全く異なり、肋骨(あばら骨)が横に伸びて、その間が大きく肉抜きされたようなスカスカの構造をしていました。
この骨組みの上に、分厚い皮膚や角質のシートが張られていたと考えられています。
これは、巨体を水中で浮かせるための「軽量化」の工夫だったと見られています。
もし全身をガチガチの重い甲羅で覆っていたら、重すぎてうまく泳げなかったのかもしれませんね。

Zde, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
食性
アーケロンの頭骨は非常に頑丈で、鳥のような鋭く大きなクチバシを持っていました。
そのクチバシを動かす筋肉も非常に強力だったと考えられています。
もしかしたら、当時の海に大量に生息していたアンモナイトの殻をバリバリと噛み砕いて食べていたのかもしれません。
一方で、現在のオサガメのように、クラゲやイカなどの柔らかい獲物を好んで食べていたという説もあり、現在も議論されているようです。

Othenio Abel, Public domain, via Wikimedia Commons
研究史
アーケロンという名前は、ギリシャ語で「始まりの亀」あるいは「支配者たる亀」という意味を持っています(Arche=始まり・支配者、Chelone=カメ)。
1895年、アメリカのサウスダコタ州で古生物学者ジョージ・リーム・ウィーランドによって発見され、翌1896年に記載されました。
化石が発見された地層は、当時北アメリカ大陸を二分していた「西部内陸海路」と呼ばれる浅い海だった場所です。
これまでに発見されたアーケロンの化石の中には、後ろのヒレが欠けているものも見つかっています。
これは、当時同じ海に生息していた獰猛なモササウルスや巨大なサメなどの肉食動物に襲われた痕跡ではないかと考えられています。
分類
爬虫類
- 双弓類
- 魚竜形類
- 鱗竜形類(トカゲ・ヘビ)
- 鰭竜類(首長竜)
- 主竜形類(恐竜、翼竜、ワニなど)
- カメ目
- 曲頸亜目(ヘビクビガメなど)
- 潜頸亜目
- ウミガメ科(アカウミガメ・アオウミガメなど)
- リクガメ科(ゾウガメ・ホシガメなど)
- ヌマガメ科(ミドリガメなど)
- イシガメ科(イシガメ・クサガメなど)
- プロトステガ科
- プロトステガ
- デスマトケリス
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アーケロン