クリオロフォサウルス

クリオロフォサウルス

Cryolophosaurus
3Dで見る
  • 🕰️時代 ジュラ紀前期(約1億9,000万年前)
  • 🌏生息地 南極大陸(当時はまだ温暖な気候)
  • 📐全長 6〜7メートル

クリオロフォサウルスは、南極で初めて発見された肉食恐竜で、頭部の“トサカ”が特徴ですね。
「エルビス・サウルス」というニックネームもつけられた、不思議でかっこいい恐竜です。

クリオロフォサウルス の画像

トサカ

最大の特徴は、最大の特徴は、頭の上に横向きに広がる、ユニークな形のトサカ(頭飾り)です。骨でできたこのトサカは左右に広がる形状で、他の恐竜には見られない独特なシルエットをつくっています。

このトサカは戦いの道具ではなく、おそらく仲間へのアピール(視覚的信号)やオス同士の誇示行動に使われていたと考えられています。

Jonathan Chen, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

食性

クリオロフォサウルスは肉食性の恐竜で、主に当時の小型~中型の植物食恐竜や爬虫類、場合によっては死肉なども食べていたと考えられています。

南極といっても、当時の気候は現在よりもずっと温暖で、森林が広がり、生態系も豊かでした。
そのような環境の中で、クリオロフォサウルスは俊敏に動き、鋭い歯とツメを使って獲物を捕らえていたと考えられています。

研究史

「クリオロフォサウルス」という名前は「冷たいトサカのトカゲ」という意味で、1991年にアメリカと南極の共同調査隊が、南極のカークパトリック山で化石を発見しました。

厳しい天候(風、氷雪)の中での高山発掘は非常に過酷で、その困難さからこの恐竜の発見は「極地の大冒険」として語られています。

面白いことに、その独特なトサカの形が1950年代のロックスター、エルビス・プレスリーの髪型(リーゼント)に似ているとして、「エルビス・サウルス」という愛称が生まれました。

【エルビス・プレスリー】
G.Lanting, CC BY-SA 4.0,
via Wikimedia Commons

大きさくらべ

画像をクリックして、他の恐竜と大きさを比べてみよう

分類

恐竜

  • 竜盤目
    • 獣脚類
        • コエロフィシス類
        • ディロフォサウルス
      • クリオロフォサウルス

      • ケラトサウルス類
      • テタヌラ類
        • スピノサウルス科
        • ティラノサウルス科
    • 竜脚形類
  • 鳥盤目
    • 周飾頭類
      • 角竜類
      • 堅頭竜類
    • 装盾類
      • 剣竜類
      • 曲竜類
    • 鳥脚類

コメント

1 コメント
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る