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ディモルフォドンは、翼竜の中でも初期のグループに属する、大きな頭が特徴的な空の住人です。
映画『ジュラシック・ワールド』では、群れで人々を襲う恐ろしい姿で描かれましたが、実際にはどんな生活をしていたのでしょうか。
その独特な体つきには、多くの謎が隠されています。
2種類の歯
ディモルフォドンという名前は、古代ギリシャ語で「2種類の歯」を意味します。その名の通り、口の前の方には突き刺すのに適した長い歯が並び、後ろの方には細かな獲物をすりつぶすのに適した小さな歯が並んでいます。
これは現代の爬虫類にはあまり見られない特徴です。
私たち人間の歯も、「前歯」「犬歯」「奥歯」と形の違う歯を持っていて、そのおかげで肉も野菜も食べることができます。ディモルフォドンも、異なる歯を使い分けることで、いろいろなものを食べていたのかもしれません。
アンバランスな体つき
ディモルフォドンをひと目見て驚くのは、その体のサイズに似合わない巨大な頭です。
一見すると重くて飛ぶのに不向きそうですが、実はこの頭骨の内部には大きな空洞がたくさんあり、非常に軽量化されていました。この大きな口は、空中で昆虫を捕まえたり、地上の小動物をくわえたりするのに役立ったと考えられています。

生活スタイル
近年の研究では、ディモルフォドンは長い距離を飛ぶのが得意ではなかったのではないか、という説が浮上しています。翼が短く体ががっしりしていたため、短い距離だけ力強く羽ばたいて移動していたようです。
また、手足の爪が非常に鋭く発達していたことから、木登りが得意だった、あるいは地上を四足歩行ですばやく駆け回っていたという「陸上生活者」としての側面も注目されています。
研究史
ディモルフォドンの最初の化石は、1828年にイギリスの有名な化石採集家メアリー・アニングによって、ドーセット州のライム・レジスで発見されました。
当初、この化石は別の翼竜「プテロダクティルス」の仲間だと考えられていましたが、1858年に高名な古生物学者リチャード・オーウェンが、その独特な歯の形状に注目し、新たに「ディモルフォドン」という属名を与えました。
分類
爬虫類
- 双弓類
- 鱗竜形類(トカゲ、ヘビ、モササウルスなど)
- 主竜形類
- 主竜類
- 偽鰐類(ワニ類)
- 鳥頸類
- 翼竜目
- 嘴口竜亜目(ランフォリンクス亜目)
- ランフォリンクス科
- ディモルフォドン科
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ディモルフォドン
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- 翼指竜亜目(プテロダクティルス亜目)
- アズダルコ上科
- プテラノドン科
- 嘴口竜亜目(ランフォリンクス亜目)
- 恐竜
- 竜盤目(ティラノサウルスなど)
- 鳥盤目(トリケラトプスなど)
- 翼竜目
- 主竜類



私が恐竜に興味を持ち始めたころ(1980年代後半?)は、翼竜っていうと「プテラノドン」「ディモルフォドン」「ランフォリンクス」だった気がします。