ブラキオサウルスやカマラサウルスの頭骨を見ると、頭の上に大きな外鼻孔(鼻の穴)があるのが目立ちます。

こうした「大きな外鼻孔」を持つ竜脚類のグループは、「マクロナリア(大鼻類)」と呼ばれています。
マクロナリアには、ジュラ紀のカマラサウルスやブラキオサウルスのほか、白亜紀に繁栄したティタノサウルス類(ドレッドノータスやアルゼンチノサウルスなど)も含まれます。
🌊 水中生活説の否定
かつては、「巨大な竜脚類は水中で生活し、頭のてっぺんにある鼻孔を水面に出して呼吸していた」と考えられていました。

しかし、骨の構造や呼吸器系の研究が進んだことで、この説は否定されています。
現在では、彼らは軽量で効率的な肺を持ち、陸上で活動していたと考えられています。
👃 鼻の穴の位置は?
ただし、頭骨に見える鼻孔の位置が、実際の鼻の穴の位置をそのまま示しているとは限りません。
たとえば、下の写真は現生のコモドオオトカゲの顔と骨です。


このように、頭骨の孔に比べて実際の鼻の穴は小さく、顔の前方にある例もあります。
竜脚類も同様で、実際の鼻の穴は顔の前方にあった可能性が高いと考えられていますが、正確な位置はまだ分かっていません。
人間の鼻だって、軟骨のおかげで顔の前方に出ていますが、そういった軟組織は化石に残らないのです。
❓ なぜ鼻孔が大きいのか?
「なぜ竜脚類はこんなに大きな外鼻孔を持っていたのか?」という点については、いくつかの説があります。
- 巨大な体に見合う呼吸量を確保するため
- 吸い込んだ空気で脳を冷却するため
などが考えられていますが、はっきりした答えはまだ出ていません。
こうした謎に思いを巡らせることも、恐竜研究の楽しみのひとつですね。