アンキロサウルスなどの鎧竜の体は、トゲやコブのような構造で覆われており、まるで鎧をまとっているような姿をしています。
これらの硬い突起は、いったい何でできているのでしょうか?


実は、これらは「皮骨(オステオダーム)」と呼ばれる特殊な骨で、通常の骨格とは異なり、皮膚の中で形成された骨なのです。
🦴 骨と皮骨の違い
そもそも骨は、コラーゲンでできた柔らかい組織に、カルシウムやリンなどのミネラルが加わって硬くなることで形成されます。これを「骨のミネラル化」と呼び、骨に含まれるミネラルの割合を「骨密度」と言います。
一方、皮骨は皮膚の中でミネラル化が起こったもので、骨格とは直接つながっていません。
つまり、筋肉の外側に皮骨があるという構造で、まさに“外から鎧を羽織っている”ような状態です。
🐣 成長とともに変化する皮骨
アンキロサウルス類の研究によると、幼体の頃は皮骨があまり発達しておらず、成長とともにゴツゴツした装甲が形成されていくことが分かっています。
さらに、成体の骨の断面には“溶けたような跡”が見つかっており、自分の骨を溶かして皮骨の材料にしていたのではないかという説もあります。これは、体の防御力を高めるための進化的な工夫だったのかもしれません。
🐊 皮骨を持つ恐竜と現代の動物
皮骨は鎧竜だけの特徴ではありません。
たとえば、ティタノサウルス類の一部の竜脚類🦕や、肉食恐竜のケラトサウルスなどにも皮骨が確認されています。


🐢 現代の“ヨロイ竜”?
こちらは、現代のアメリカ周辺に生息する「カミツキガメ」の尻尾の写真です。

Manfred Werner – Tsui, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
まるで現代のヨロイ竜のような姿ですよね!
このように、皮骨は恐竜時代から現代まで続く“自然の防御技術”とも言える存在なのです。