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鼻の上にそびえる一本の立派な角と、フリルから生えた「フック」のような突起が特徴的な角竜です。
トリケラトプスよりも少し小ぶりですが、数千頭という驚くほど大規模な群れを作って白亜紀の北米大陸を闊歩していた、非常に社会性の高い恐竜でした。
鼻先の一本角
セントロサウルスの最大のシンボルは、現代のサイのように鼻の上にまっすぐ伸びた一本の大きな角です。
この鼻角は、肉食恐竜に対する強力な防御・攻撃の武器であっただけでなく、群れの中でのライバル同士の力比べや、順位争いにも使われていたと考えられています。

大規模な群れの痕跡
カナダのアルバータ州では、数千体分ものセントロサウルスの骨が同じ場所から発見される「ボーンベッド(骨の墓場)」が見つかっています。
このことから、セントロサウルスは非常に大きな群れを形成して生活・移動していた可能性が高いと考えられています。
おそらく、大移動の途中で増水した川を渡ろうとした際、群れごと洪水に巻き込まれてしまったのでしょう。

ABelov2014, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
恐竜の病気
2020年、セントロサウルスの右後ろ脚の脛(すね)の化石から、「骨肉腫(骨のがん)」が見つかりました。
ただし、この病気が直接の死因ではなかったと考えられています。
この個体は、ほかの何千体ものセントロサウルスの骨とともにボーンベッドから発見されています。
病気の影響で歩くのが困難だったはずですが、それでも群れから置き去りにされることなく、仲間と行動を共にしていたようです。
もしかすると、群れの仲間たちが守ったり助けたりすることで、(群れ全体が洪水に巻き込まれるまで)生き延びることができたのかもしれません。
研究史
「セントロサウルス」という名前は、ギリシャ語で「尖ったトカゲ(Kentron=尖ったもの、Saurus=トカゲ)」を意味します。
1904年、カナダの古生物学者ローレンス・ラムによって、現在「州立恐竜公園」として知られるアルバータ州のレッドディア川沿いで発見されました。
当初は「モノクロニウス」という別の角竜とよく似ていたため、同じ種類の恐竜ではないかと、しばらく混同されていた時期もありました。
しかし、その後の詳細な研究により、フリルの突起の形状などが明確に異なることが判明し、現在は「セントロサウルス亜科」という大きなグループを代表する恐竜として確固たる地位を築いています。

分類
恐竜
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- スティラコサウルス
- パキリノサウルス
-
セントロサウルス
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