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どっしりした体形に長い首と尻尾をもつ代表的な竜脚類。
かつてはブロントサウルスという別名で呼ばれ、世界で最も有名な恐竜の一つでした。
がっしりした体
アパトサウルスは、長いムチのような尻尾が特徴の「ディプロドクス」の仲間です。
しかし、ディプロドクスが細くスリムな体型なのに対し、アパトサウルスは首の骨がとても幅広くて頑丈なのが特徴です。
この頑丈な首は、木の枝葉を広い範囲から食べるときや、同じ種どうしが押し合いをするときに有利だったと考えられています。

身体能力
その巨大な体から、かつては「のろくて動きの鈍い恐竜」だと思われていました。
ところが近年の研究で、尻尾の付け根から腰にかけて非常に強力な筋肉があったことがわかってきました。
これらの筋肉のおかげで、20トンを超える体重を支えることができ、パワフルに動き回ることができたと考えられています。
また、全長20メートル以上にもなる体を維持するため、彼らは一日中植物を食べていたと考えられています。
アパトサウルスの頭骨は体の大きさに比べて小さく、植物を噛み切るためのシンプルな歯を持っていました。
飲み込んだ植物を効率よく消化するために、胃石(石を飲み込んで胃の中で食物をすり潰す)を利用していたと考えられています。
ブロントサウルスとの混同
イェール大学ピーボディ自然史博物館館長のオスニエル・マーシュは、1877年に巨大な恐竜の化石に「アパトサウルス」と命名。そしてその2年後、別な恐竜に「ブロントサウルス」と名前を付けました。
しかし1903年、この2つの化石は同じ種類の恐竜であることが判明します。
このような場合、「先に付けられた名前を優先する」というルールがあります。そのためブロントサウルスという名前は無効とされ、正式には使われなくなりました。
しかしすでに「ブロントサウルス」という名前は世間に広まっており、小説や映画にも登場し、おもちゃなども数多く作られていました。
「ブロントサウルス」は「雷のトカゲ」という意味で、竜脚類全体が「カミナリ竜」と呼ばれるほど、、巨大恐竜の代名詞のように扱われてきました。
アメリカ自然史博物館でも、来館者に分かりやすい呼び名を優先して「ブロントサウルス」の名前で全身骨格を公開しています。
こうして、正式名称である「アパトサウルス」は一般にはあまり浸透せず、多くの図鑑にも「ブロントサウルス」が掲載され続けました。
名前が「アパトサウルス」に直されるようになったのは1980年代くらいになってからです。
――しかし、この話はここで終わりません。
2015年の再分析によって、2つの化石にはじつは異なる特徴があることが判明。なんと「ブロントサウルス」は別の属として学術的に復活することになったのです。

Dinosaurs, by William Diller Matthew, Public domain, via Wikimedia Commons
研究史
「アパトサウルス」という名前は、ギリシャ語で「騙すトカゲ」(Apate=騙す、Saurus=トカゲ)という意味です。
これは、アパトサウルスの背骨の形が、海生爬虫類(モササウルス類など)に似ていたため、「別の生き物と見間違えそうになった」という経緯から付けられました。
発見当初、頭骨がなかなか見つからなかったため、長い間「カマラサウルス」など別の恐竜の頭骨を乗せた状態で展示されていました。
20世紀に入ってようやくアパトサウルス本来の頭骨が確認され、その本当の姿が明らかになったのです。
分類
恐竜
- 竜盤目
- 獣脚類
- 竜脚形類
- 原竜脚類
- 竜脚類
- マクロナリア
- カマラサウルス科
- ブラキオサウルス科
- ティタノサウルス形類
- マメンチサウルス科
- ディプロドクス類(上科)
- ディプロドクス科
- ディプロドクス
-
アパトサウルス
- ディプロドクス科
- マクロナリア
- 鳥盤目
- 周飾頭類
- 角竜類
- 堅頭竜類
- 装盾類
- 剣竜類
- 曲竜類
- 鳥脚類
- 周飾頭類