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ジュラ紀後期の北アメリカで非常に繁栄していた大型竜脚類。
長い首と巨大な体を持ちながらも、ずんぐりとした頭と頑丈な骨格を備えた、比較的「がっしり型」の恐竜として知られています。
同じ時代のディプロドクスやアパトサウルスと比べると首はやや短く、頭骨は厚みがあり、植物を効率よく食べるための特徴が発達していました。
空洞を持つ背骨
カマラサウルスの名前は、ギリシャ語で「空洞のあるトカゲ」を意味します。
その由来となったのが、椎骨(背骨)の内部構造です。
カマラサウルスの椎骨内部には空気の入る大きな空洞があり、巨大な体を持ちながらも骨を軽量化していました。
この構造によって長い首や大きな体を支えやすくしていたと考えられています。
スプーン型の頑丈な歯
同じ時代のディプロドクスやアパトサウルスが細い歯を持っていたのに対し、カマラサウルスの歯は厚みがあり、先端が広がったスプーン状をしていました。この歯は枝葉を引きちぎるのに向います。
また、短く頑丈な顎を持っていたことから、比較的硬めの植物も食べていたと考えられています。
同じ地域に暮らす他の竜脚類と食べる植物を分ける「ニッチ分割」を行っていた可能性もあります。

Chris Woodrich, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ジュラ紀北米を代表する草食恐竜
カマラサウルスはモリソン層から非常に多くの化石が発見されており、ジュラ紀後期の北アメリカでは特に繫栄していた大型草食恐竜だったと考えられています。
幼体から成体まで幅広い年代の化石が見つかっているため、成長過程も比較的よく研究されています。
同じ地域には大型肉食恐竜アロサウルスも生息しており、若い個体は捕食対象になっていた可能性があります。

James St. John, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
研究史
1877年、アメリカの古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュと、そのライバルであるエドワード・ドリンカー・コープが激しい化石発見競争(通称:化石戦争)を繰り広げていた時代に、コープによって命名されました。
カマラサウルスはモリソン層から特に多く発見されており、保存状態の良い頭骨や成長段階の異なる個体が多数知られています。
そのため、単なる「大型草食恐竜」ではなく、竜脚類の頭部構造や成長、食性の進化を研究する上で欠かせない存在となっています。

Frederick Gutekunst, Public domain, via Wikimedia Commons
分類
恐竜
- 竜盤目
- 獣脚類
- 竜脚形類
- 原竜脚類
- 竜脚類
- ディプロドクス類(上科)
- マクロナリア
- ブラキオサウルス科
- ティタノサウルス形類
- カマラサウルス科
-
カマラサウルス
-
- 鳥盤目
- 周飾頭類
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- 堅頭竜類
- 装盾類
- 剣竜類
- 曲竜類
- 鳥脚類
- 周飾頭類